※現在はTobiiアイトラッカー5が発売中、この記事内のアイトラッカー4Cは古いデバイスになる。
TobiiのEye Tracker 4C(以下アイトラッカー)というプレイヤーの視線の動きをゲーム内に反映させるデバイスを買ってみた。
自分はアマゾンで購入し価格は19,490円。
マケプレからの購入になってしまうが販売元がトビー・テクノロジー株式会社になっていれば公式から買っているようなものなのであまり気にする必要はない。
トビー以外のところから購入してしまうと割高になってしまう。
トビーテクノロジーの公式サイトのストアからも購入できるのでアマゾンにない場合は公式から買うのが良いかな。ただし、スウェーデンからの発送になるので日本に届くまでに少し時間が掛かる。UPSかDHLで発送されるみたいなので早い方だと思うけど。
で、どんなデバイスかというと...まあ、百聞は一見に如かずということで文字で説明するよりは使っているプレイ動画を見た方が分かりやすいと思うので自分がTwitterに投稿した動画を幾つか張り付ける。
theHunter: Call of the Wild
— block30 (@ts_393) 2019年1月5日
Tobiiのアイトラッカーを買ってみた
プレイヤーの目でゲームをコントロールできるデバイス
周囲を見渡しているがマウス操作は一切していない pic.twitter.com/XpeJvsvRC5
これはアイトラッカーを使用したtheHunter: Call of the Wildのプレイ。
前進するためにキーボードのWキーを押しているが周囲を見る動作はマウスを一切使用せずにプレイヤーの目の動きでコントロールしている。
通常のマウスプレイで視点を操作すると手に持っている武器も視点移動に追随し、視界内に常に収まっている状態になるがアイトラッカーを使用すると頭のみを動かしているような状態になり視点移動のリアルさが増す。
太陽を見た時の光の加減も通常のマウスのみのプレイとは異なる。
この画像は太陽に視線を向けている状態。
太陽から双眼鏡に視線を動かしてみると、双眼鏡に視点がフォーカスされ太陽の光が拡散しているような状態になる。
また、アイトラッカーを使用すると画面上のUI表示もClean UIというものが適用され画面右下に視線をもっていかない限りUI表示は薄くなりゲームプレイを妨げないようになる。
この画像はアイトラッカーを使用していない通常のマウスプレイ時のスクリーンショット。
theHunter: Call of the Wild
— block30 (@ts_393) 2019年1月5日
もうちょっと分かりやすいアイトラッキング使用動画
緑の円がプレイヤーの目線
この動画では目線とマウス操作を併用 pic.twitter.com/FYK2k8AO1F
これもtheHunter: Call of the Wild
分かりやすいように視線の位置を緑色の円でオーバーレイ表示したもの。
このオーバーレイ表示を録画するためにはTobii Ghostと呼ばれるソフトとOBS Studioという録画ソフトが必要になる。(どちらもフリー)
Twitchでゲーム配信する場合はTobii Ghostのみで良いみたい。
普段自分はゲームの録画にnvidiaのShadowplayを使用しているのだが、それだと視線の円を録画できない。
またゲームによって円表示の方法に違いがあるみたいだが、ゲームプレイ中は上記のソフトを使って録画していたとしてもプレイヤーが見ている画面上には円が表示されず、録画された映像ファイルにのみ円が表示されて録画されている。
Project CARS 2
— block30 (@ts_393) 2019年1月5日
レースゲームで使うと面白い
自分がどこを見ながら走ってるのか分かる pic.twitter.com/bkBdC8Lwi9
これはProject CARS 2のプレイ
このアイトラッカーはTrack IRやVRに比べるとかなりお手軽に使用できる。Track IRはヘッドセットやキャップ(帽子)、カチューシャ等に反射板や専用のクリップを取り付けてそれを身につけなければならないし、VRはゴーグルを装着しなければ話にならない。だがこのアイトラッカーはPCモニタ下部のベゼルにスティック状のデバイスを取り付けるだけで顔や頭周辺には何も身に着ける必要がない。メガネはかけていても問題なくプレイできる。
この写真だと強い光が出ているように見えるが肉眼だと赤いボヤっとした光なのでまぶしくて邪魔ということにはならない。カメラ越しなのでIRの光が強く見えるだけだ。
このアイトラッカーに対応しているゲームは既に130を超えている。アサシンクリードなどのUBI Softは積極的にこのアイトラッカーを使用できるゲームをリリースしているみたい。一人称のゲームだけではなくRTSなどのストラテジーゲームにもこのアイトラッカーを使用できる。
全てのゲームに使えるデバイスではないものの視線という新たなコントローラでゲームをプレイできるのは面白いし、没入感が高まる。今後も対応ゲームは増えていくと思われるし、現時点では市販されていないようだがVRデバイスにこの技術を追加したものが存在するらしいのでそれも楽しみだ。
デバイスをモニタ下部に張り付けるだけで手軽に使用できるし、ゲームデバイスにしては2万円というお手頃?(少なくともTrack IRより安い)価格で購入できるので気になる人はチェックしてみよう。