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私は魔術師見習いだ。
世の中の物には、無害なものもあれば有害なものもある。強力なものもあれば、穏やかなものもある。
私は、それらを慎重に、そして正確に見分けなければならない。
まだまだ学ぶべきことは山ほどある。
イーライ・ホワイト。
奇妙な骨董品店のオーナーはそんな未熟な私に店番を頼んできた。
なんでも「レイブングラスで問題が発生し、応援を頼まれたから行ってくる」と。
何をしに行くのかはよく分からないが、最近妙にカラスが多い。
関係あるだろうか?不吉な前触れじゃなきゃいいけど。
「分からないことがあったら資料を見なさい」と一冊の本を渡された。
「それと施錠されたドアや引き出しを開けないように」とクギを刺された。
「数日したら戻る」と言い、行ってしまった。
ホントに数日か?
外は雨が降っている。



しとしとと降る心地よい雨の音を聴きながら、オーナーから渡された本をパラパラとめくってみる。
様々な遺物の特徴や用途が書かれている。なかにはかなり危なそうな物もある。出来れば使いたくない。というかこんなの必要とする人がいるのかね?
この店にはもう一人。ではなく、1匹の猫がいる。
名前はジュピター。「魂を喰らうもの」なんてとんでもない二つ名を持っているが、ネズミ狩りが得意なだけだろう。たぶん。
深夜徘徊が好きらしい。




店の中を見渡してみる。
見たことないものばかりだ。不用意に触って呪われでもしたら嫌なので見るだけにしておこう。
時計にはいくつかの仕掛けが施されているようだ。だが、何の仕掛けなのかさっぱり分からん。あんまり触って壊れでもしたら大目玉なので、これもそっとしておこう。
机にはコンパスや地図が入っていた。これがあればアンダーメアで迷うことはないだろう。
よく分からんが机の中央は押し込めるようになっている。
私はこれらよく分からないものに囲まれて数日間店番をしなければならない。
面倒ごとは起こらないでくれよ。
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