皇帝が帝国を所有するように、ナンタケットは海を所有する
舞台は19世紀、当時世界有数の捕鯨港だったアメリカ ナンタケット。クジラから採れる鯨油や鯨ひげの需要が高まり、700隻以上の船舶がクジラを求めて海へと繰り出した時代。
このゲームは世界十大小説の一つハーマン・メルヴィルの「白鯨」を元にしている。
プレイヤーはピークォド号唯一の生き残りイシュマエルとなり、船や船員をマネジメントし大西洋を中心とした広い海へとピークォド号の船長エイハブの無念を晴らすべく伝説の白鯨"Moby Dick"を追いかける。
航海は一時停止可能なリアルタイム、クジラなどとの戦いはダイスを使ったターンベース。
FTLやSunless seaのようなプレイ感覚でオートセーブのみ。やられたらデータ消去のシードッグモードあり。
船員は航海や戦闘で経験値を得てレベルが上がりスキルを習得できる。また、航海中に発生する様々なイベントで新たな能力を得たり、失ったり、落雷であっけなく死んでしまったりと海の上では何が起こるか分からない。
戦闘の相手となるのはグジラだけではない。シャチやサメ、時には海賊と種類が豊富。もちろん、相手によって倒した時の戦利品が異なってくる。クジラなどの強さはプレイヤーに合わせたものになっていたり、いきなり強力な奴が出てきたりして気が抜けない。
このゲームの主な収入源はクジラの脂肪やオイルを街で売ったり、サイドクエストやマイナークエストで収入を得ることができる。
マイナークエストには討伐の依頼や物資の輸送などがあり、メインストーリーに関係なくいつでも受けることが可能。サイドクエストもメインとは別だが、依頼を受けるというよりも自然発生するクエスト。
お金の使い道は食料や水など航海で必要となるものや新しい船を買うことができる。
海の上で物資不足になると死亡する恐れがあるし、これもイベントで増減することもあるので少し余裕を持って行ったほうが良い。
クリックのみでもプレイできる簡単プレイ。戦闘はターンベースなので急ぐ必要もないし、移動時も一時停止できるので自分のペースでプレイできる。難易度もちょうどいい。一つマイナスなのが街から出るとき又は入る時のロードが少し煩わしい。だが、全体的に見てとても良いゲーム。船員がどこかで聞いたことのある歌を突然合唱し始めるのも船乗りの雰囲気が出ていて良い。