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ラリーゲームはたくさんあるがダカール・ラリーにスポットをあてたゲームはかなり珍しい。
ゲームモードはシングル/マルチプレイ、トレーニング、トレジャーハント、チュートリアル(チャレンジ)。
シングルは全14ステージを走り、総合タイムを競うモード。
難易度は3段階。
マルチは14ステージの中からコースを選びプレイする。
トレーニングはその名の通り。
コドライバーが口うるさく指導してくれる。
トレジャーハントは広大なフィールドのどこかにあるアイテムを探し出すモード。
アイテムはマップ上に大雑把な位置しか示されていない。アイテムの見た目は全て小さな宝箱。あまり目立たないので見つけ辛い。
チュートリアルはゲームのプレイ方法をざっくり説明してくれる。また、チュートリアルコースを利用したタイムアタックもある。
選択できるクラスは5種。
Carはクロスカントリー車。
コドライバーが同乗しているし、操作しやすい車輌なので始めてプレイするならこのクラスがオススメ。
Truckはカミオン(フランス語)とも呼ばれる大型車両。
重量級なのでスピードが出ているときのブレーキングやハンドリングに気を使う必要がある。シフト操作は6速+Rに加えて、ハイ・ローの切り替えがあり傾斜のきつい坂などを走る時はローギアに落とさないと登り切ることができない。
S×Sはサイドバイサイドビークル。
2人乗りのバギー。シフトがDレンジとRレンジのみで前進/バックの切り替え以外でのシフト操作の必要がない。地面の凹凸への追随性が高くハンドリングがクイック。
Bikeは2輪。
コドライバーがいないので音声によるナビがない。また、難易度レジェンドだとロードブックをプレイヤーが手動でめくっていく必要があり、難易度が高い。
走破性が高いがテキトーな運転をしていると転倒の恐れあり。
Quadは4輪バギー。
バイクと同じくコドライバーがいない。高速域ではまっすぐ走るのが少し難しい。
各マシンの挙動やダメージ表現はややアーケードよりではあるがなかなか良い。このゲームで挙動やダメージがリアルになってしまうとプレイヤーへの負担がかなりデカくなるのでこれくらいがちょうどいい。
シングルプレイのコースは10分くらいの短いものから1時間掛かるものまで様々。通常のラリーゲームでは考えられないようなロングステージを走ることになる。14ステージを走り終えるには10数時間を要する。1コースが長い上に詳細なマップがなく、走るべきコースが完全に示されておらず、ロードブックとコドライバーのナビを頼りに集中力を切らすことなく走り続けるのでプレイしていると結構疲れる。
ダカール・ラリーのナビは通常のラリーのナビのようにコース上のコーナーや危険個所をひとつひとつ知らせてはくれない。次のナビを読み上げるまで30km以上離れていることもある。また、すべてのコースに道があるとは限らず、何も目印のない荒野をひたすら走ることもある。
道に迷わずに走り切るにはマシンが向いている方向(CAP)と走行距離が重要になる。コドライバーから特に何の目印も示されずに方角だけナビされた場合はその方向に向かってひたすら走り、そして走行距離が目標地点付近に近づいたら次の目印を探す。これを繰り返しながらゴールを目指す。
ロードブックに示された目標地点は大きく分けて3つある。
「チェックポイント」はタイムカードを押すために必ず通過しなければならない。ロードブック上の表記はスタンプマーク(PC)。
「ウェイポイント」は難易度によっては取りこぼしも許されるが通過しなければペナルティを受けてしまう。ロードブック上の表記はWPE WPS WPM WPC。
とばしても何もペナルティのない「ただの通過点」
ただ、どこかの地点を飛ばしてしまうとその次の地点を見失ってしまう可能性があるので、結局は全ての地点を通過するのが望ましいと思う。
道があればそれに沿って走ればいいので楽なのだが、道から外れた場所を走るにはかなりの注意が必要。
あまりテキトーな走りをしていると岩や木にぶつかってマシンにダメージが入ってしまい、最悪その場で修理しなければならずタイムロスになる。
コースの途中には速度制限区間があり、指定された速度を少しでもオーバーしてしまうとタイムペナルティを受けてしまう。修理のタイムロスや速度違反のペナルティはなるべく回避したい。
ダメージやペナルティを受けず、また道にも迷わない堅実な走りをしつつ、速く走らなければならないという相反することを同時にしながらゴールを目指す過酷なダカール・ラリーっぽさが良く再現されたゲームだと思う。
個人的には結構楽しめているのだが、もし購入を迷っているのであれば、そのまま迷い続けてウィッシュリストに入れておいた方が無難かもしれない。要はセールを待った方が良い。
通常のラリーゲームのように数分で終わるコースをさっとプレイするようなことができず長時間のプレイが必要だし、コース距離が長いにしてもコース数が豊富というわけではないので周回プレイで飽きがくる。ステージをクリアしたりトレジャーハントでアイテムを見つけたとしてもご褒美(マシンのアンロックなど)がないのでモチベーションが継続しない。(実績は54個ある)
ゲームとしてみるとあまりいい面がない。
マイナス面は多いのだが、ダカール・ラリーを題材とした本格的なゲームは現行ではこのゲームだけであり、他のラリーゲームとは違う体験ができるという大きなプラスポイントもある。
あまりオススメはできないゲームだが、とても良いゲームではある。
現時点で分かっている今後のアップデート
10月のアップデート(フリーコンテンツ)
アルゼンチンフリーライドモード(12,000km2にも及ぶマップを自由に走行)
スマートフォン用のロードマップリーダー(コンパニオンアプリ?)
11月のアップデート(フリーコンテンツ)
コドライバーの音声追加
フランス語ナビ追加
スペイン語ナビ追加
1月のアップデート(フリーコンテンツ)
1stチームパック(2018年のチームを追加)