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突き飛ばされ、何が起こったのか分からず周囲を見渡す。しかし、何もいない。ただ、近くで何かが走り回る足音が聞こえる。暗闇の中、足音の方向を凝視すると、空間が微妙に歪んでいるのが見えた。まるでステルス迷彩のようだ。そしてそれは、こちらに一気に距離を詰めてきて殴りかかってきた。
その正体はブラッドサッカー。通称「さっちゃん」。ゾーンが生み出した恐怖の存在にして、この世界の「ヒロイン」だ。そういえば何でヒロインって言われるようになったんだっけ?恥ずかしがり屋(ステルス)で距離の詰め方間違ってるからか?それにしてもいきなりこんな奴と遭遇するとは。
見えにくいうえに素早く、暗闇ではさらに捕捉が困難だ。殴られる覚悟でカウンターを狙うしかない。何度か攻撃を受けつつも、どうにか倒すことに成功。やれやれ、結構弾を消費してしまった。先に進むとしよう。
次に向かうのは例の座標。だが、ここは光熱放射発生前の座標なのだろうか?光熱放射の影響で座標が変わると言っていたが、果たしてこの場所で意味があるのか疑問を抱きつつ、地図を頼りに進む。
やがて目的の座標に到着。スキャナーを設置すると、激しく光を放ち始めた。すると衝撃で近くの鉄塔が傾き始めた。そしてそのまま近くにあったコンクリートの壁にもたれかかる。そして鉄塔と壁は倒壊した。俺じゃないよ。スキャナーが悪いんだ。
直後、ハーマンから通信が入る。
「無事か?」
「こんなに騒がしいのが普通か?」と尋ねると、「お前の石が特殊なんだ」との返答が。
「チャージは成功したか?」と聞かれ、スキャナーの画面を確認するが、そこには「FAILED」の文字。どうやら失敗したらしい。
ハーマンは「帰ってこい」と促すが、スキフは次の座標を目指す気満々だ。まぁ、このまま帰っても家がないしな。
ふと周囲を見ると、電気を帯びたアノマリーが発生していた。触れれば感電して即死するのは明白だ。注意深く電撃を避けながら進む。ゾーンではアノマリーを一時的に無効化する為にボルトをアノマリーに投げ込むという方法があるのだが、どうもスキフはボルトを持っていないようだ。ボルトもなしにゾーンに来るとは命知らずにもほどがある。
鉄塔と共に倒壊した壁を抜けようとしたとき、ヘッドライトの光が見えた。敵か?
敵だった。暗闇の中から銃撃が飛んでくる。相手はおそらく3人。さらにグレネードを持っているらしい。この暗さで銃撃戦をするのは骨が折れる。
ヘッドライトを消して応戦することにした。ライトは照射範囲内はよく見えるが、その外側が見えにくくなるため、戦闘時には不利になることもある。暗闇に溶け込むことでこちらの位置を悟られにくくする戦法を取る。果たしてこの戦法は効果があるのだろうか?
敵は時折グレネードを投げてくる。銃声の中でもグレネードが転がる音を聞き逃せば命取りだ。グレネードの転がってくる音がしたら壁に隠れる。音に細心の注意を払いながらの戦闘となった。
やや苦戦したが、3人の敵を全員倒した。死体から弾薬やアイテムを回収する。この3人はここでキャンプをしていたようだ。突然爆音と共に鉄塔が倒れてきたらさぞ驚いただろう。それが最後の思い出になるとは。
近くには錆びた艀(はしけ)があり、中から何かの気配を感じる。覗いてみると、煙のようなものが漂い、周囲のドラム缶などを投げつけてくる厄介な存在がいた。
下手に相手をしても得策ではなさそうだ。早々に立ち去ることにした。
艀の先には洞窟がある。PDAにあったプサイ放射線が発生したというのはあそこだろう。座標の位置も洞窟を示しているようだ。行ってみよう。
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