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前回の続きから。
ルディックの神殿に行こう。
Volturnで神殿行きのシャトルに乗り込む。
地上へ降りると神殿の関係者らしき人間が近寄ってきた。
張り付いた笑顔を向けてきて「あなたは巡礼者ですか?残念ながらここは警備上の理由で閉まっています。」と言ってきた。
少し離れたところには、こちらを警戒している兵士たちがいる。
何か様子が変だと思ったが、この星は治安が悪い場所だ。単に警戒されているだけかもしれない。
よく見ると兵士たちの装備はみすぼらしく、正規の部隊という感じはしない。
もしかしたら、大した訓練も受けていないかもしれない。
部外者を入れたくないから神殿の人間が警備兵風を装っているのか?
ここで大人しく引き下がるのも面白くないので、適当な嘘をつくことにした。
「私は極秘任務でここに来たんだ。通してくれないか?」
若干の沈黙。
「えーと、か、確認します。」
彼は情報端末を手に取る
「待て。これは極秘任務だ。下手に通信をして情報が敵に渡ったら君もただでは済まないぞ。」
彼の目を見たまま取り出された情報端末を手で制する。
「私はフィリップ・アンドラーダ提督の命令でここに来ている。私を通してくれ。」
彼は額に汗をかき始めた。こいつチョロいな。
「もしかして、あの噂は本当だったのですか?あの計画は・・」
指を立て言葉を遮り、意味深に軽くうなずく。(あの計画が何なのか全くわからない)
神殿に入ることが出来た。
椅子やテーブルが並べられているが暗い室内には巡礼者の姿はない。人気のない狭い通路を進むと執務室があった。中にはウトウトしている老婆が一人。
わざと咳払いをして足音も大げさに鳴らし部屋へ入る。
するとこちらの存在に気付いた老婆は、咄嗟にホルスターから拳銃を一瞬チラつかせるが、すぐにしまい込んだ。
物騒だな、ここは。一応、両手を軽く上げ敵意がないことを示す。
神殿を見に来たと伝えると、「では私が案内しましょう」と彼女は言った。
老婆に案内された先には銃、弾薬、爆発物の入った木箱が山のように積み上げられて、ただでさえ狭い空間がより窮屈になっている。そしてその脇にはロウソクが数本揺らいでいる。重火器が積み上げられているがここは神殿だ。武器庫ではない。だが、いくら神殿でもこの山積みの木箱の横で火を扱うのは危うい。しかし、ロウソクを手渡されてしまったので、自分もロウソクに火を灯し、祈る(ふりをする)。
祈りながら考える。この武器の山は何だろう?入り口で男が言っていた「あの計画」とは?もしかして近いうちに大きな武力衝突でもあるのだろうか?
巻き込まれたくないな。
巡礼者を運んでひと稼ぎ、と思っていたが、かなり危険かもしれない。
とりあえず、ここはさっさと退散しよう。
次回
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